映画あるいはシネマは、動画全般をいいます。ただ、劇場で上映される作品に関しては、カメラから得た光の情報を記録する感光材料としてのフィルムを流す場合であり、映写機で連続的に投影して映像を再現させることを意味します。
シネマは、基本的には誰でも鑑賞できるようになっています。ただ、鑑賞できる作品に関しては、表現の仕方によっては年齢制限が設けられている場合が在ります。レイティングシステムというものであり、日本だけでなく、欧米諸国でこの制度が設定されています。
日本の場合、映画倫理委員会(東京都中央区・1956年12月に設置)が設定をしており、「G映倫」、「PG12映倫」、「R15+映倫」、「R18+映倫」が在ります。 「Gに該当する作品」は、全ての人が無制限に閲覧可能となっています。「ゼネラルオーディエンス」となっており、これは全ての観客となっています。色彩設定は緑色であり、これは安全状態を意味しており、「小学生以下でも楽しめる作品」を意味しています。 「PG12の作品」でのアルファベットは「親の指導・助言」を意味しており、若干の暴力シーンや性的なシーンが在ります。12歳以下の小学生に関しては、全員が保護者や大人からの指導や助言が必要となっています。残酷なシーン、暴力シーン、に関しては弱めとなっているものの、小学生以下が真似をしないように配慮をする必要があります。ただ、このタイプに属する作品で、「死んだ人間が、おぞましい姿で蘇生して人間を襲うシーン」が満載のものに関しては高校生以下は閲覧及び鑑賞を禁止、と欧米諸国で規制をしている事があり、刺激が強い作品も在るので注意が必要となってきます。 ホラー作品に関しては、暴力的なシーンが無い場合であれば適度に楽しめるかもしれません。PG12に指定されている作品は、色彩設定は明るい緑みを帯びた青色となっています。割と明るい色彩が使われており、注意喚起がし易くなっています。R15及びR18系の作品に関しては、暴力シーンは過激なものとなっています。思わず目を覆いたくなるようなシーンが多く、「斬首シーン」や「血飛沫が出るシーン」が目立ちます。尤も、これらのシーンは、人形やコンピューターグラフィックスが使われていますが、事理を弁識できる能力が在る人が閲覧する分には全く問題はありません。 R15及びR18シネマ作品に関しては、暖色系の色彩が使われています。前者は赤紫、後者は若干の黄みを帯びた赤色で設定されており、視認され易く且つ注意を惹き易くなっています。PG12及びR15作品は地上波放送される事が在りますが、その場合は不適切なシーンはカットされて放送されます。これは、映像倫理に反しないように配慮をしているからです。 R15やR18作品に関しては、卑猥な言葉が多用されています。特にR18の場合は、成人シネマ作品となっており、性的描写が無い場合に関しては反社会的な行為が多く、CMでの宣伝は不可能となっています。地上波放送に関しても同様であり、R18に関しては上映可能な劇場は少ないのが特徴的となっています。また、R18を専門とした劇場が在りますが、それは基本的には高校生以下は入場できなくなっています。 年齢制限及び指導や助言が必要とされていない映画に関しても、内容が「大人の助言が必要」というものも少なからず存在しています。例えば、銃を使って戦うシーンに関しては、流血をしないよう配慮をしても「未成年者が観るべきではないでしょう」という意見は多いですし、基本的には「誰もが気軽に楽しめる作品」であれば、問題は無いといえそうです。